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いかがわしいお店の並ぶ通りから一本南に入った通りに小さい煙草屋があって、煙草屋にしては珍しく夜の8時だったにもかかわらず開いていて、サンドウィッチと菓子パンとスナック菓子がせまい店の中に並んでいた。レジカウンターの後ろにはずらりとタバコが整列してあり、老婆と女の子がいた。
女の子は3,4歳くらいで、せかせかとタバコを箱から出しては商品棚に並べていた。
「これはセブンスター!」と女の子が言った。
「あら、すごいわねぇ、セブンスターなんてどうして読めるの?」と老婆が尋ねた。セブンスターのパッケージにはアルファベットしか並んでいないので老婆はなぜ彼女が読めるのか不思議に思ったのだ。
「ここに書いてあるの」と女の子は商品棚の値札を指していった。値札には「セブンスター 300円」と書いてあった。
「へぇすごいねぇ、カタカナが読めるの?]と老婆が聞くと
「カタカナなんて簡単よ!」と得意げに言った。「ほ・ん・と・う・に、すごく簡単なの!本当よ!」
女の子はカートンからボックスのセブンスターを4個取り出し、棚に並べようとしたが棚はもういっぱいでこれ以上並べられないことがわかるとそれをレジの横に置き、「仕事が増えた」とうれしそうに言った。そして、老婆に向かって「ねぇ、どこでカタカナを習ったと思う?」と聞いた。
「さぁどこだろうねぇ。分からないからヒントを頂戴」と老婆が言うと、女の子は目をきらきらさせながら、「それはね、、な・い・しょっ!」と言った。「しょっ!」の部分で彼女は上半身を35度くらい後ろに仰け反らせて言い、キャハハハと笑った。本当にキャハハハと笑った。

野菜サンドウィッチを持って3歩くらい後ろのレジに行き「お孫さんですか?」と聞くと老婆は「ええ、そうなんです。」と言って女の子と目をあわして2人でにっこりとしたので、なんだか僕も笑ってしまった。
女の子は相変わらずにっこりしたまま、くりくりした目でじっと僕を見た。僕が180円をテーブルに置くと、女の子は左手でさっと取り上げ得意そうに白い歯を見せた。祖母が「ありがとうございました。」と言い、女の子に向かって「ありがとうございました、でしょ。」とやさしく言った。
女の子は首を右に倒して、顔を斜めにむけて「またね。」と言った。
祖母が「ありがとうございました、でしょ。」と言うと、女の子はまたキャハハと笑った。
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