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3月の初めに修学旅行以来2回目となる上京(京都)は住む所を探すために失業中(!)の親父と2人で来た。覚えてることと言えば「がんばれお好み焼き」という看板をバスの中から見て「変なの」と思ったぐらいで後は親父と2人という気恥ずかしさがほとんどだった。

4月の初めに訪れた3度目の京都は当然ながら1人で来た。

京都駅から水で薄めたような浅いグリーンの市バスに乗って千本今出川にある不動産業者に向かった。「期待と不安が入り交じった」…そんな月並みな心情で。
堀川通沿いに植えられた桜の木は時期的に散りかけていたのかな。思い出そうとするとぼやける。白くぼんやりとした膜に包まれた印象派の絵のような風景の中に町家のイメージがちらついてしまうのは僕のノスタルジックがそうさせているのかもしれない。そう考えると日本人の憧憬はコマーシャリズムに無理矢理形成させられている気がするけど話ずれてくるから止めよう。

とにかくそうして不動産業者に行き、鍵をもらい、自分がこれから4年間を過ごすであろう(結局2年も経たないうちに引っ越すことになるけど)6畳一間のワンルームマンションを目指した。
千本今出川から千本通りを北に行くとそこはちょっとした商店街になっていて、それが新鮮だった。僕の地元のように地方都市の片田舎は車が生活の基盤にあって、「男はつらいよ」のような風景はほとんどない。逆説的だと言えば逆説的だ。シニカルな現状だ。だからこそ胸がときめいたのを覚えている。
マンションのある千本北大路近辺は小高い丘の頂上付近といった感じで、4階の僕の部屋の窓からは右大文字が遠くに見えて、ドアを開ければ左大文字がすぐ近くに見えた。「本当に京都にいるんだな。」それは不思議な感じだった。うまく現実にとけ込まそうとするのが難しかった。始まったばかりで、この土地での経験の集積がほとんどゼロだったからそれは当然のことなんだけど。

今思い出したけど、宮崎から伊丹に飛ぶ飛行機の中で僕は外人親子と席が同じだった。同じというか、前のシートには外人ペアレンツ、隣の2つのシートには外人キッズがいて、何やら英語でうるさいので、目の前のドラえもんの腹のようなシートポケットからいつ見ても変な形したイヤホンを取り出して飛行機のラジオ放送を聴いていると、くるりの「ロックンロール」が流れてきた。「進めビートはゆっくり刻む…」 今でもこの曲を聴くとそわそわする。その感じはきっと忘れては行けない類のものなんだと思う。そうは言っても確実に摩耗していくもので、今では随分細くなってしまったけど、まだ美しいままできちんと僕の中に居座っている。
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